うつになる前にチェックしよう|心を解放する秘訣

男の人

ストレス状況を調べよう

相談

自分自身のストレス状況は

日本では7%程度の人がうつ病を経験しており、毎年のその数は増加しているという調査結果があります。病気の原因は様々ですが、社会状況の変化などで抑うつ状態となる人が多いです。また以前であれば「単に仕事が嫌だ」「疲れているだけ」「さぼりたい」というように考えられていた人も、病気自体の認識が社会的に高まって受診率が上がったから、という事も言われています。複雑な現代社会において、またそもそも人間は感情に左右される生き物ですから、何らかの原因で気分が落ち込むことは自然なことです。しかしその状態が1日中、かつ長期間(一般的には2週間以上とも言われます)に渡る場合は、病気の可能性を考えなければいけません。よく勘違いをされることがありますが、うつ病はからだに様々な症状を引き起こすことがあります。例えば、頭痛や肩こりなどは典型的な症状ですが、一方で頭痛がおこったからといって、すぐにうつ病を疑い、専門医を受診する方は少ないでしょう。もちろん、強い頭痛が起こった際に脳の疾患などを考慮に入れることは大事なことですが、精神的な要因の可能性もあるということも覚えておきましょう。まずは自分の状態をしっかりと理解することが必要です。抑うつ状態であるかどうか、自分のストレスの状態はどうなのか、これらをきちんと調べて認識する事がとても重要です。ですが、最初から心療内科や精神科を受診するというのはまだハードルが高いという方も多いでしょう。それほど強い症状が出ていないのであれば、自分で確認することも可能です。インターネットでも、専門医や公的機関が作成したチェックシートを多く見つけることができます。また会社員の方であれば、2015年12月から義務化されたストレスチェックを受けてみましょう。この制度は多くの企業に義務付けられているもので、労働者のストレスの状態を調べるものです。そして重要なのは、会社が個々の労働者の状態を知るためのものではなく、労働者が自分自身のストレスの状態を知るための制度だということです。例えばその結果の取り扱いは法律で厳しく定められており、第三者や人事権をもつ人が結果を閲覧することはできませません。会社が知ることができるのが、個人を特定できない範囲で(例えば部署ごとなど)高ストレス者が多いか、などといった情報のみです。一方で、高ストレス者は産業医などの面談を受ける事できます。ストレスチェック自体は、企業に対しての実施が義務となっていますが、労働者の受診は自由であり、会社は未受診の者に対して不利益な処遇をしてはならない、と定められています。しかし、せっかくの機会ですからこのような制度を利用して、自分自身のストレスの状態を認識することは非常に重要です。高ストレスと判定された場合は、医師と相談しながら業務量の軽減などを会社にお願いすることもできるでしょう。うつ病も病気である以上、まずは予防が大事です。その為には自身の状態を確認することは避けられません。また同時に、病気の可能性があるのであれば、できるだけ早く専門医を受診するようにしましょう。今では様々な治療法があり、適切な治療を早期に受ければきちんと治すことが可能です。悩んでいるよりも、早いチェック、早期の受診、適切な治療を受けてしっかりと治すようにしましょう。